勝手に深読み!:2003
「真夜中の雨」TBS系テレビドラマ 2002/10〜2002/12 このドラマ、明らかに変でした。いくら、人気俳優が他のドラマとかぶるからって、わざわざ似たような役柄を集めなくっても、と誰しもそう思ったはず。実際、批判する投稿を新聞で見たこともあります。20年も前の事件の関係者が一同に集まるという設定も不自然だと。だいたい、1〜2話のチョイ役が東幹久ですもんね。織田裕二ファンなら、あれ?と思うはず。 |
「THE ビッグオー」サンライズ制作テレビアニメ 2nd.シーズン 2003/01〜2003/03放映(予定) オープニングがウルトラセブン、ジャイアントロボにナウシカ(「火の7日間」とか)、等々。製作者の「自分を創った作品たちへのオマージュ」か? |
「大きな木」シェル・シルヴァスタイン作 絵本 大学生の頃に友人が誕生日に贈ってくれたものです。原語版も買いました。原題は「The Giving Tree」。 |
「異星の客」ロバート・A・ハインライン作 SF小説 作者には「宇宙の戦士」という作品があります。私はその作品が、とても好きで、とても嫌いです。発表当時も、賛否両論を巻き起こしたそうです。私に「白人アメリカ男性」に対して、極端な偏見をもたらした作品でもあります。 本作は、「宇宙の戦士」とは全く趣が異なります。異文明との接触、が主題なのでしょうか?私の印象としては、もっと違うものを描いているような気がするのですが。 本作には、少々衝撃的な描写があ ります。ですから、誰にでも薦められるものではありません。ハインラインが、広い見識を持った作家であることを示すものとして、もっと知られて欲しい作品です。 |
「七つの風の島物語」株式会社エニックス セガサターン用ゲームソフト 売れなかったんですかね、これ。サターン用の人気ソフトは別機種で販売されることもありますが、これは見たことがないのです。すごく、良いゲームだと思うのですが。 売り文句は「究極のデジタルアドベンチャー絵本」。プレーヤーは、太っちょのドラゴンを操作して、様々な謎を解いていくことになります。独特の絵柄・世界にはまれば「最高!」ですし、合わなければ「何、コレ?」でしょうか。 一応、メインストーリーをクリアした後、その後に進まずに、最初からやりなおしかけて、まだ途中のままです。主人公が3種類のコレクションを集めるのですが、「石」の集め方に気づかなくて、全く揃わなかったんです。 |
「バーチュオ・シティ」1995年 米国映画 分類すれば、「B級アクション映画」です。冒頭から、銃の乱射シーンがあり、死体が転がります。ですから、暴力シーンの嫌いな方にはお奨めできません(最近の暴力映画よりは、ずっとマシですが)。 |
「鉄腕アトム」手塚治虫作 コミック 「正義と勇気の少年ロボット」、鉄腕アトムというと、そういうイメージがありませんか?全巻を読んでみると、そうではないことが分かります。 作者のライフワークとして、しばしば「火の鳥」が挙げられます。火の鳥の立場は基本的に不変です。この作品が「生と死と人間」という根源的なものを主題にしているからでしょう。 本作を全巻読み通してみると、その時代によって、作者が悩み苦しんだ姿が垣間見えます。掲載雑誌の都合などで中途半端に 終わった時もあれば、作者の迷いからか、辻褄が合わないようなことも起きます。「人間の味方でないアトム」も登場します。 作者が、自分の後からやってくる漫画家たちに嫉妬していた、という説があります。ありえない話ではないと思います。「嫉妬する」ということは、相手の才能を認め、自分と対等以上の存在と見なしてこそです。様々な「アトム」が描かれた、その同時代に人気を博した他の作者の作品と見比べてみても面白いかもしれません。 |
「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス作 SF小説 本作は、ダニエル・キイスの処女作であり、ヒューゴー賞を受賞した「中篇」です。後に、同名の長編版が書かれ、そちらはネビュラ賞を受賞しています。 私が本作を読んだのは、中学生の頃でした。作家になることを夢見ていた生意気な中学一年生は、頭を殴られたようなショックを受けました。密度の濃さに圧倒されました。 |
「桜の園」吉田 秋生 作 少女コミック 高校3年生の秋頃でしょうか。 クラスのほぼ全員が大学に進むような進学校です。しかも、ずいぶん前のことですから、髪を染めるどころか、化粧をする者もいませんでした。 私は、今でも、この時期の少女たちが化粧をすることには反対です。あの美しさを化粧品などで覆い隠すなんて、犯罪に等しいのではないかと思います。 本作は、チェーホフの名作を演じる演劇部の少女たちを描いたオムニバス形式になっていま す。 どのように死の秘宝が終了 |
「木を植えた男」ジャン・ジオノ原作 フレデリック・バック作 アニメーション 絵本も素晴らしい出来だと思います。でも、アニメーションで見て欲しい、あの語りを聞いて欲しい、最高の1作です。 アニメーションは総合芸術の1つだと思います。物語があり、動画があり、音楽があり、音声があります。本作は、素晴らしい物語を、素晴らしい動画作家が描き、名優が語ります。日本語版では三國連太郎が語りを担当しています。英語版ではクリストファー・プラマー(サウンドオブミュージックのトラップ大佐役が有名)、仏語版はフィリップ・ノワレが演じています。 豊かな土地に、豊かな心が芽生えます。1人の人が出来ることは、本当にわずかですが、そのわずかなことの積み重ねがいかに大切か、素晴らしいか。美しい動画と真摯な語りが、より深い感動を与えてくれます。� �勢の人に見て欲しい作品です。 |
「火垂(ほた)るの墓」 野坂 昭如 原作 高畑 勲監督 アニメーション 本作は、劇場公開時に「となりのトトロ」と併映でした。そのことについて、異を唱えた記事を読んだことがあります。 本作について、野坂氏か高畑氏が、兄妹をいじめる悪役のように描かれた親戚について弁明していたと記憶しています。曰く「自分の家族を守るために誰もが必死だった」。 世界には、この兄妹が大勢います。少しでも彼らを減らすこと、そして、自分の子供たちがこの兄妹と同じ悲劇を歩まない世界を考えること。 |
「ジョセフへの追想」 渡辺多恵子 作 少女コミック 本作は、この作者の他の作品群とは多少趣きが異なります。 これは、とても切ない、悲恋物語です。主人公の最後の決断に胸を打たれます。 本作も、少し古いですが、手に入りやすいのではないかと思います。お奨めです。 |
「スター・ウォーズ エピソード2」 ジョージ・ルーカス監督 米国映画 「スター・ウォーズシリーズ」が、ハリウッド流のおとぎ話大作であることを否定する人はほとんどいないと思います。 主人公の師匠であるオビ=ワンは、「政治家は信用できない!」と断言します。 主人公が、目の前の悲しみに溺れ、自身の力に慢心することで、耳に優しい言葉に惹かれて暗黒面に入っていく、という展開は、先が見えていても楽しめます。 もちろん、前作や 、その前の3部作との関連など、他にも楽しみ方は色々あります。ポケットの多い作品だと思います。 |
「宇宙船ビーグル号の冒険」 A・E・ヴァン・ヴォクト作 SF小説 本作を読んだのは小学生の頃ですが、ずっと心に残っていました。そして、高校生の時、この作品の主人公に憧れて、進学先を決めました... 今からすれば、かなり古臭い作品だと思います。しかし、専門分野毎に更に細分化される傾向のある現在、この主人公の「専門分野」はいっそう魅力的な気がします。 |
「クラック!」 フレデリック・バック作 アニメーション ストーリーを一言で述べるなら、「ある椅子の生涯」でしょうか。でも、そんな言葉に意味はないですね。 「アニメーション」とは、本来「生命を吹き込む」という意味だったということを、私に思い起こさせてくれた作品です。 |
「スタートレック ネクストジェネレーション パイロット版」 SFドラマ 「スタートレックシリーズ」を見る時に問題になるのが、設定や背景の説明がほとんどないことです。 本作は、「ネクストジェネレーションシリーズ」のTV放映に先立って作られたパイロット版です。 本シリーズの魅力は、エンタープライズ号のクルーにしっかりとした肉付けがされている� ��とでしょう。 「スタートレックシリーズ」は、終末戦争を生き延びた「理想的な人類」を描くおとぎ話でもあります。 |
「なぜ、あらそうの?」 ニコライ・ポポフ 作 絵本 とてもストレートなメッセージの絵本です。本編中に言葉は全く出てきません。 本当は、ここまでストレートな作品はあまり好きではありません。 |
「火の鳥」 手塚治虫 作 コミック 今回、改めて読んでみて、これが未完の大作であることを知りました。本来、全体を通して1つの長編を構成しているはずだったんですね。 読めば誰でも感じることだと思うのですが、この作品は「鉄腕アトム」と合わせ鏡のような面があります。 この作品は、とてもロマンチックでもあるんですよ。無償の献身と愛の物語がたくさん描かれています。 |
「ライトスタッフ」 フィリップ・コーフマン監督 映画 1983年 創元とハヤカワのSF文庫シリーズに囲まれて育った私は、最初に購入したレーザーディスクが「2001年宇宙の旅」と「風の谷のナウシカ」でした。 そんな私ですら、思うのです。あのスペースシャトル1機で、エイズ対策や貧困対策を進められたら、どれほどの効果があるだろう、と。 人類の祖先はアフリカ大陸の1地域で誕生し、世界に広まった、という説が有力だそうです。 この作品は� ��映画館で観て感動し、レーザーディスクも購入しました。飛行士たちの情熱、誇り、友情、真の勇気。監督は、国家の偉業などというものは描いていません。 良い批判を書き込む方法 |
「マジンガーZ」 テレビアニメーション番組 原作 永井豪 子供向けの番組の登場人物が、お菓子のおまけについてくる、という手法はテレビマンガが始まった頃からありました。 もちろん、当時の私も熱狂的なファンでした。主題歌は今でも歌えます。 ビデオやDVDも出ています。見て欲しいお薦めの1作ではありません。ただ、様々な意味で「重要な作品」だと思います。 |
「トランジスタにヴィーナス」 竹本 泉 作 コミック 某月刊少女雑誌時代からのファンである私は、ずっと女性作家だと信じていました。 本作は、主人公の美人度、グラマー度とともに、露出度やラブシーン(?)の多さも、この作者にしては多めです。 作者は、他の作品もあわせて見ると良く分かるのですが、独自のしっかりした世界観を持っています。火星人は火星人だし、サールスはサールスだし、プニュームキンはあくまでもプニュームキンです。そして、月出身者は肌の露出を嫌います。 私が本作で気に入って いるのが、主人公の「女神能力」。本当にあるわけがないと思いますが、この世界の中なら納得できる。そんな「何でもありの柔らかさ」が好きですね。 本作では、まだ出てきませんが、雪だるまを扱った話が私は好きなんですよね。本作にはちょっと難しいかもしれませんが、出てくれると嬉しいです。 |
「百万回生きたねこ」 佐野 洋子 作 絵本 読めば幸せになれる本、というのは、それほど多くないように思います。本作は、そんな稀有な1作。 作者は猫に関するエッセイ集も書いておられますが、主人公である猫の表情が、猫を飼っているものなら誰でも知っている「生意気さ」で、納得です。 |
「その名は101」 横山 光輝 作 コミック 「バビル2世」という有名なコミックがあります。本作は、その続編です。 「バビル2世」はテレビアニメ化もされ、私も好きな作品でした。もっとも、テレビアニメの常で、原作とはかなり違います。私は原作派ですね。 「マーズ」のラスト、その救いようの無さは衝撃的でした。しかし、作品の前半部分には、彼が地球を救おうとする理由がありました。 |
「秘密」 清水 玲子 作 コミック こういう作品を「少女マンガ」とくくるのは、間違いでしょうね。 死後、その脳を探査され、犯罪捜査に利用される。犯人逮捕のため、その人(被害者も加害者も含めて)の究極の「秘密」が顕わにされてしまう。 |
「殺人狂時代」 チャールズ・チャップリン 監督・主演 実は、チャップリンの作品というのは苦手なんです。偶然、テレビで本作品を見て、愕然としました。 この名優を国外追放にした国があるということが、私には信じられません。そして、彼の言葉が今も現実のままだということを、とても哀しく思われます。 |
「なつのロケット」 あさりよしとお作 コミック このマンガ家さん、かなり青臭いものを描かれます。著者近影を拝見する限りでは、かなり体格の良いおじさんなんですけど。 本作は、作者の青臭さが良い方向に出たものだと思います。 |
「飼うか飼われるか」 桑田乃梨子 作 コミック(エッセイ) 動物を飼ったことのない動物好きの少女マンガ家が、雑誌に動物に関するエッセイを連載したところ、迷い猫を拾って飼い始めてしまったという、猫バカ現在進行形(?)エッセイです。 連載途中で拾った迷い猫に情が移って「ま、いっか、もうオレの猫だし」と猫写真が増え続け、最初は大人しかった猫が本領を発揮しだしてからは「借りてきた猫」の真の意味を体感するなど、猫バカになっていく様がとーってもよく分ります。 |
「ヨーヨーの猫つまみ」 池田あきこ/わちふぃーるど 原作 テレビアニメーション 夜に6分程度の短編アニメとして放映されていました。ご記憶の方がどれほどいらっしゃるか。 ビデオが市販されたらしいのですが、持っていません。フィルムブックを中古屋で入手しました。 |
「ローズ・ガーデン」 わかつきめぐみ 作 コミック 今回のタイトルに書いたのは、主人公の1人の台詞です。読んだ瞬間、納得。 世の中に様々な情報が氾濫していて、それに振り回されて、周りに遅れまいとして、自分を見失う、というのは、まだ自分の中の定規を確率していない子供には当たり前のこと。 |
「OL進化論」 秋月りす 作 コミック 4コママンガというのは、実はとっても難しいように思います。アイディア勝負ですもんね。 結局、生き残るのはスター級の人でも大金持ちでもなく、日常をしっかり楽しむ人なんでしょう。 |
「東周英雄伝」 チェン ウェン(鄭問) 作 コミック 私は「命は地球よりも重い」という言葉が嫌いです。あまりにも空々しいからです。 本作品は、中国の春秋戦国時代の故事を美しく繊細な筆捌きで描いています。 赤ハンラハンは誰ですか? |
「ポポロクロイス物語」 ゲーム(プレイステーション) 私はモンスター図鑑を完成させました...おみやげも全部揃えたし。 |
「銀座日記」 池波 正太郎 作 随筆集 「昭和38年から、死の直前の平成2年まで(間に合わせて二年ほどの休載期間をはさんで)、」(文春文庫「B級グルメのおいしい銀座2」より)時代小説作家として有名な池波正太郎氏が銀座のタウン誌に書き続けた随筆集です。 「漢」じゃないです。「男」です。シャイなんです。自分の意見や考えを相手に押し付けたりしないんです。「オレァ、こう思うね」なんです。 これだけ長い期間書かれると、心の移り変わりが見えてきます。そして、何度も読み返すことで、書かれなかったことの重さ も見えてきます。 |
「藤子不二雄 SF全短編」 藤子不二雄 作 コミック 藤子不二雄F氏には、子供向けのマンガシリーズが多くあります。現在特に有名なのは「ドラえもん」です。 かなり怖い話が多いように思います。中には、未来から来た「自分」たちの争いに嫌気がさして自殺してしまう少年、という「ドラえもん」をひっくり返したようなものもあります。 |
「ヒカルの碁」ほったゆみ 原作 小畑 健 画 梅沢由香里 監修 コミック 唐突なような連載の終り方。それも、主人公の敗北という幕切れ。作者は、主人公を守ったのではないでしょうか? 本作の主人公は、ごく普通の少年です。囲碁の才能は秘めていても、スーパーヒーローではない。連戦連勝はしないのです。 |
「マンガ日本の古典23 三河物語」安彦 良和 作 コミック アニメーターとして有名だった作者が漫画家となって久しいです。 大久保彦左衛門と一心太助、時代劇が好きでないと、また、古い物が好きでないと分らないかもしれません。私は故片岡千恵蔵氏のファンなので、分りますが。 |
「うさぎパラダイス」竹本 泉 作 コミック 素っ頓狂な発想と博学な雑学が、少女マンガの設定上で、奇妙なバランスを取っていると思います。 ほんっとうーになんでもあり、な作品です。作者は結構苦心していたのかもしれない、などと思ったりして。 |
「モランボンの朝鮮餞表」ジョン・キョンファ 作 栄養と料理文庫 料理本 一時、料理関係の本を購入していて、その中の1冊です。 著者は、いわゆる「在日韓国・朝鮮人」。朝鮮の文化を、特に食文化を通じて伝えたい、と料理のレシピだけでなく、日本食との考え方の比較も示しながら書かれています。 |
「ファサード」篠原烏童 作 コミック 本作は、多重生命体?な主人公が、時間軸を旅して、様々な世界と人々と関わっていく物語です。つまり、何でもあり。 同じ作者の中途半端に終ってしまった作品の完結編を書いてしまったり、北欧のバイキング、荒廃した未来社会、南米の古代文明、等々、作者の書きたい世界をアトランダムに描いていきます。 本作は、好みが分かれると思います。1つを深く掘り下げることを良しとする方や少女マンガを嫌悪する方には向かないでしょう。 |
「黒猫の三角」森 博嗣 原作 皇 なつき 画 コミック 実は、原作を読んでいません。だって、最近のSFやミステリって、過激な描写や不明解な動機の殺人物語が多いんですもん。 で、本作。 |
「私立北凰高校 K.I.E.」たがみよしひさ 作 コミック 本作は、「お奨め作品」ではありません。そのため、ぽの顔マークを使いませんでした。 色々と考えて連載を始めたものの、途中で打ち切りになった作品です。粗筋も不明、ストーリー的には、ほぼ破綻しています。ギャグにすらなっていません。本当は、RPGのパロディのつもりだったんだとは思います。 |
「桑田着ぐるみ劇場 だめっこどうぶつ」桑田乃梨子 作 コミック 狩りがダメで群れを追い出された狼、強すぎて群れをはぐれたウサギ、足が遅いドジなチーター、等々、今の人社会で言えば「負け組」たちが集まる森の4コママンガ。 主人公の狼「うる野」は、「ダメ王」とまで呼ばれるほどのダメっぷり。森で、乱暴ウサギ「うさ原」らと友達になり、なんとなく「前よりはしあわせ」気分。 |
「ひっくりかえったおもちゃ箱」山本 鈴美香 作 コミック 女性というものは、美容体操なんかに精を出す時期が、生涯に1回くらいはあるものです。 実は、同じ作者の有名な作品が、私には気持ち悪かったんです。後の作者の変貌ぶりから、その正体が分ったような気がしたのですが。 |
「金魚屋古書店出納帳」芳崎 せいむ 作 コミック マンガ専門の古書店「金魚屋」。そこに集う人たちを描いたコミックです。 と説明してしまうと、これだけなんですけどね。 |
「名探偵・金田一耕介シリーズ」横溝 正史 原作 JET 作 コミック 澱んだ沼のような人間関係、美男美女と陰惨な死体。 大変肉感的な美女も好いんですけどね、「金田一耕介」が実に魅力的に描かれています。同じ作者の描く「明智小五郎」と比べると差が歴然とします。 |
「バーニーの絵日記」MINECO 作 コミック 一度も読んだことのない作者のコミックを、表紙の雰囲気だけで購入することがあります。失敗もありますが、自分に合ったモノの時は幸せな気分になります。 とても優しい物語です。主人公のバーニーは、この手の話にありがちな優等生の頑張り屋さんですが、嫌味がなく、表情がとても好いのです。 巻末に、この物語の裏設定を作者が述べています。読んでいて気になったのは、作者自身が「人種」というものにこだわりすぎているのではないか、ということ。 |
「クッキングパパ」うえやまとち 作 コミック 一時期テレビアニメにもなった作品です。私はアニメの方は見ていません。絶対に世界観が変えられていると思ったので。 1巻目は昭和61年初版です。現在、73巻目です。 |
「じゃりん子チエ」はるき 悦己 作 コミック 好きな人と苦手な人が分れるんでしょうね。好きな人にとっては、スルメのようなマンガです。 色々な日本映画への思いがうかがえます。特に、クロサワ。お好きなんでしょう。 主人公のチエちゃんは、学校の勉強は苦手で宿題もしない。でも、活きる知恵と活力はいっぱい持っています。 |
「草迷宮・草空間」内田 善美作 コミック 「草、魂が降ってきたよ」 なぜ、このコミックを買ったのか?理由は、私が人形好きだからです。 |
「なつかしの給食」アスペクト編集部・編 どういうわけか、小学校の給食で食べたスープ状だった「カレーシチュウ」を食べたくて仕方がなくなりました。そこで某インターネット書店で検索して購入したのが、この本です。 当時ですら、「美味しい」と思っていたかどうか。また食べてみたい、という気にはなりますが、美味しいから、という理由ではないように思います。 |
「どこかで誰かが見ていてくれる」福本清三 聞き書き 小田豊二 時代劇と云えば、テレビの時代劇しか知らない。私もそういう世代です。 本作は、時代劇の斬られ役を40年も続けて来られた福本清三さんへのインタビューです。映画が好き、時代劇が好き、そんな思いが言葉の端々かが溢れるようです。 |
「酒屋さんが書いた 酒の本」大越 貴史 著 本当に「お奨め」かというと、ちょっと疑問符が付きます。1987年初版ですから、内容も現在とは多少ずれが出ています。もう入手も難しいでしょう。 読んでいると、ちょっとムッとするんですよ。お説教臭いというか、「これが本物なんだよ!」と主張し過ぎるというか。でも、お酒への愛は溢れています。 |
「惑星ロボ ダンガードA」松本 零士原作 テレビアニメーション 松本零士原作とは名ばかりではないかと思います。原作マンガも持ってましたけど。おそらく、テレビアニメとマンガの協業というパターンだったかと。原作連載マンガでは、展開に追いつけず、中途半端な終り方という印象を受けました。 はっきり書きます。既にこの時点で巨大ロボットシリーズは落ち目でした。だからでしょう。現在のゲーム類にもこのロボットは取り上げられていません。 |
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